満蒙開拓青少年義勇軍(ダークツアー)
水戸駅から常磐線で2駅、水戸市内原にある義勇軍資料館と訓練所跡地に行ってきました。満州事変の後1932年に日本の傀儡国家「満州国」が建国され満州への移民策として満蒙開拓団が組織されその後1938年から青少年義勇軍として16歳から19歳の青少年が満州へ送られました。約2か月間この地で訓練を受け満州国へと旅立った青少年は8万6000人余といわれます。この資料館では内原訓練所や満州についての資料が展示されています。また訓練所跡地には満蒙開拓青少年義勇軍の大きな碑と日輪兵舎と呼ばれる合宿施設が残っています。この訓練所を出発し内原駅までの道は「渡満道路」と呼ばれ当時の訓練生が自ら整備し記念に植えた桜並木が今でも残り桜の名所となっています。満州に渡れば広大な農地が与えられると言われ希望を胸に大陸に思いを馳せ出発したそうですが現実は厳しいものだったようです。当時の日本軍の思惑や世界の動向など時代背景を考えながら見学に値する施設だと思います。
水戸市内原郷土史義勇軍資料館 |
満蒙開拓青少年義勇軍の碑 |
出兵した中隊の記念碑 |
宿舎の日輪兵舎 |
渡満道路の桜並木 |